Ritomoが『edge』で示した、新たな可能性

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はRitomoをご紹介します。

チームと次の一歩へ

1996年生まれのシンガーソングライター、Ritomo。あまり耳馴染みのない音並びのアーティスト名は、スペイン語のリズムを語源に持つイタリア語であり、“音楽に限らずリズム良く人生を歩んでほしい”という願いのこめられた本名だという。

17歳のとき、スガシカオ『Hitori Sugar 2014』静岡公演のオープニングアクトに選ばれ、人生初となるライブを経験したことにより、音楽の道へ傾倒。作詞作曲をする時間を捻出するために高校も入り直し、自身のセンスとスキルを磨き続けてきた。

先日配信が開始された1stフルアルバム『edge』は、彼女の活動10周年を記念して制作された作品だ。ギター1本と透き通る歌声で、楽曲をエモーショナルに描ききってしまうのが、Ritomoの強みであることは間違いないが、今作はその1歩先へ踏み出したような印象を受ける。バンドサウンドを乗りこなす様があまりに自然体で、もともとこの編成で始まったグループだったかのような余裕とグルーヴを感じさせるのである。Ritomoの新たな可能性を示した1枚となった。