愛はズボーンが鳴らす、理屈を超えたかっこよさ

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回は愛はズボーンをご紹介します。

マジカルでケミカルなミラクルを君に

2011年7月に結成された4人組ロックバンド、愛はズボーン。勢いのあるワイルドなサウンドと遊びながらもパンチラインをかますリリックは、まさに唯一無二な世界観を作り出している。

先日配信が開始された『MIRACLE MILK』は、「自分のなかで認められる一番いい駄作にしたい」という思いがこめられた作品。今までの作品では“愛はズボーンらしさ”を追求してきた彼らだが、今作では人間の想像を掻き立てるマジカル（魔法）とケミカル（科学）をテーマに制作。その2つを音楽というミラクルで結び、楽曲へと昇華していった。

『MIRACLE MILK』に詰めこまれた45分は、とにかく息をつく暇がない。ヒップホップでフランクに楽しませたかと思えば、サイケデリックな音色に心地よく酔わせ、ロックンロールでしっかり躍らせる。各曲が思考を刺激するパンチラインとなるフレーズを保持しながらも、思考を放棄させるような言葉で表せないかっこよさを持っているのだ。まさに、マジカルでケミカルでミラクル。理屈を超えた音楽が、ここにある。