作り込んだ表現で魅せる、春瀬 烈

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は春瀬 烈をご紹介します。

丁寧に作り上げた世界を

宮城県出身のソロアーティスト、春瀬 烈。幼稚園から中学生まで習っていたピアノを皮切りに、楽曲制作、バンド活動、ボカロPとしての動画投稿など、様々なかたちで音楽表現と向き合ってきた。
2021年からはソロでの活動をスタートした彼より、前作から約10ヶ月ぶりのリリースとなる最新シングル『リップシンク』が届いた。

春瀬 烈は、これまで培った経験を活かし、作詞作曲の全てを自ら行っている。
この『リップシンク』を一聴して、まず惹かれるのはその音の心地良さだ。本人の歌声はもちろん、バンド時代の土台を感じるギター、ベース、コーラスのほか、豊かな情感を演出するアレンジにはボカロPとしてのセンスが垣間見える。そのすべてを重ねて繊細な厚みを生み出すバランス感は、一朝一夕に身につくものではないだろう。
ただ身を委ねるだけで楽曲世界に没入していける、春瀬の描写力に感服する1曲だ。

そして、彼の表現は音楽のみに留まらないのがまた驚くべきポイントである。
今作のMVやアートワークも春瀬自身が制作を行っており、視覚的なアプローチからも楽しむことができるため、ぜひチェックを。