mutoと渡辺諒が紡ぐ、冬に香る恋の歌

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はmuto feat. 渡辺諒をご紹介します。

甘くも澄んだ想いを

冬は嫌いだ。寒くて、暗くて、家の中に籠ってばかりになってしまう。でも、誰かの息が白く色づいて溶けていく様子や、澄んだ空気によく映えるイルミネーションを見ると、綺麗だと思ったりもする。
恋も、嫌いだ。自分は自分で、人に寄りかかる必要もないはずなのに、誰かを思うだけでかき乱されてしまうなんておかしい。些細なことで傷つくのは嫌だ。でも、自分だけが見つける「君」の素敵なところは、なによりも眩しく見える。

「パンのみみ」からmuto(むとう)に改名した彼女から届いた初のシングル『ちょーきらい』は、恋に翻弄される心の動きをポップに描き出した1曲だ。mutoの歌声やゲストボーカルに迎えた渡邉諒(ANTENA)との掛け合いには甘さが滲むが、どこか頑なで素直になりきれない歌詞とのバランスが絶妙で、やわらかく擽ったい気持ちで浸れる楽曲に仕上がっている。

冬は嫌いだけど、でもどこか憎めないあなた。大好きな人に、思わずきらい!と言ってしまいたくなるあなた。
そんなあなたに聞いてほしい、ちょっとだけひねくれた、とびきりキュートなラブソングがここにある。