文明ですね。がポップに描く、妖怪となった主人公の悲恋
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は文明ですね。をご紹介します。
音と言葉が物語る
2024年に結成されたバンド、文明ですね。。先日配信が開始された「妖怪の仕業」は、彼らにとってデビュー作となる1曲だ。
楽曲で描かれているのは、死んでしまった主人公が何度も輪廻転生を繰り返しながら、当時の恋人との逢瀬を夢見る物語。想いが募れば募るほど醜い姿に生まれ変わってしまい、ついには妖怪となって、好きな人に恐れられてしまう切ない情景が描写されている。
イントロに鉄琴で摩訶不思議なメロディーをいれたり、歌詞に“ひゅ~らひゅ~ら”という独特な擬音語を用いたり、全体的に妖しさ満載。ギターのバッキングも禍々しいサウンドで作りこまれ、主人公の葛藤や“妖怪”というアイコンが楽曲に丁寧に落としこまれている。ゆったりとしたテンポにすれば悲恋を歌いあげたバラードになりそうなところを、あえてアップテンポにしてキャッチーに仕上げたナンバーだ。