名残の灰が紡ぐ、贅沢な音楽体験

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は名残の灰をご紹介します。

音と音が清らかに溶け合う

2000年代、短い活動期間ながら数多の音楽ファンから注目を浴びたユニット・Terry&Franciscoのメンバーである福山輝彦と、米Ropeadopeからのリリースも果たしたジャズキーボーディスト・n’sawa-saraca(ンサワサラカ)が新たにユニットを結成した。2024年9月30日、そのユニット名を冠したファーストシングル『名残の灰』がリリースされた。

Terry&Franciscoとして、柔らかなメロディラインが胸を衝くあたたかな名曲をいくつも世に送り出した福山と、国境を越えて評価される実力を持つn’sawa-saraca。セルフタイトル作品としてリリースされたこの曲からは、その歌とピアノが持つスペシャルな魅力を存分に感じることができる。繊細なタッチから生み出される、清らかに透き通ったピアノのサウンド。そうして描かれる甘く儚い空気と溶け合いながら、楽曲に芯を与える歌声。圧倒的な武器を持つ名アーティストがタッグを組んだからこそ仕上げられる、洗練されたムードとぬくもりが同時に溢れる至福の1曲だ。

それぞれが積み重ねてきたルーツやキャリアを贅沢に重ね合わせ、新たな物語をスタートさせた2人。名残の灰が作り上げる音楽体験に、今後もじっくりと浸りたい。