ぎゅうにゅうとたましいが掬い上げる、日常の煌めき

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はぎゅうにゅうとたましいをご紹介します。

ありきたりな日々に光を当てて

2017年8月より活動を開始した神奈川県出身のソロアーティスト、ぎゅうにゅうとたましい。自分で制作したトラックに日々のことを綴った歌詞を乗せ、固定観念にとらわれない伸び伸びとした表現を繰り広げている。

先日配信が開始した「すごす」は、彼にとって2年半以上ぶりとなる新曲。記憶に残らないような日常のあれこれを綴ったリリックが、電子ピアノとビートで構成されたシンプルなトラックの上を弾んでいく1曲だ。

描かれている情景は、とても個人的かつリアル。“電気消すの忘れて寝ていた”や“ベッドの上で毛布くるまる”など、誰の日々にでも転がっているなんでもないようなことを、あえて言葉に落としこんでいく。そうすることによって、普通であれば見逃してしまう日々の煌めきが、途端に色を得て輝きだすのである。それでいて、“このままの自分を愛してね/なんて逃げない”や“あしたは一体どんな風にすごそうか/実は自由にきめれるのさ”といった具合に、決心や気づきが盛りこまれているのも面白い。やり過ごしてしまいがちな日常を、ちょっとだけ愛しく思えるナンバーだ。

ぎゅうにゅうとたましい
MILK&SOUL
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