作品に宿る、Jambo Lacquerの温かな祈り

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はJambo Lacquerをご紹介します。

人生の共に深みを増していく

トラックメイカーやMC、ダンサーと多彩な才能を発揮し、ヒップホップクルーWARAJIの一員としても活動しているJambo Lacquer。数々のアーティストや企業とも積極的に交わり、多方面に渡って音楽を手掛けてきた。

先日配信が開始された『DUH MOMENT』は、ソロとして約9年ぶりとなるアルバム作品。彼ならではのサウンドスタイルである“BomJa Break”を軸に、セルフプロデュースで制作された。

一貫した穏やかかつ温かなムードは、花束を渡すかのように柔らかな、現代へのアンチテーゼ。わかりやすく刺激的なものが爆速で消費されていく時代に、しなやかな感性とこだわりぬかれた質感で抗っていく。もしかすると、一聴した時点では強いインパクトは残らないかもしれない。しかし、だからこそ飽きずに何度だって聴くことができるし、数を重ねていくうちに新たな扉が開いていく。人生にそっと添えて、ゆったりと向かい合っていきたい1枚だ。