季節に宿る生命力を見つめる、幽体コミュニケーションズ

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は幽体コミュニケーションズをご紹介します。

浮遊する存在感で

2019年、大学内サークルのイベントをきっかけに発足、京都を拠点とする3人組・幽体コミュニケーションズ。多様な音楽ジャンルの匂いを漂わせながら浮遊するユニークな音像と、四季を感じさせる詩から生まれる独自の世界観を持ち、2023年には「FUJI ROCK FESTIVAL’23 ROOKIE A GO GO」に選出されるなど他にない存在感を纏いながら活動中だ。

2025年11月28日にリリースされた最新シングル『ワァズワァス』は、透き通った手触りと繊細ながら力強いサウンドが心地よい1曲だ。それはまるで季節の変化を告げながら冷たく吹き抜けていく秋風を想起させるように鳴り、夏と冬という極端な季節の間で揺らぐ季節のエネルギーと呼応する心象を音を通してうつくしく描き出している。

2025年12月27日(土)には、東京では初となるワンマンライブ【月の光を噛み砕く想像をしながら眠りにつく度、知らなかったはずの歌が歌えるようになっている気がする】が、青山・月見ル君想フで開催される。2025年、キャリア初のフルアルバム『文明の欠伸』をリリースし、今作『ワァズワァス』でその深化を感じさせる彼ら。締め括りとなるこのワンマンライブからも目が離せない。