生々しく刻まれる、ケンカイヨシの叫び

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はケンカイヨシをご紹介します。

自分の輪郭を掴むために

音楽プロデューサーや作編曲家として活躍しているアーティスト、ケンカイヨシ。高校生の頃から20年以上も楽曲制作を続けてきた彼は、自分自身の輪郭を掴むために、歌手としてもキャリアを切り開き始めた。

先日配信が開始された「きえる かちも ない」は、「人間としてのビジョンなんてねーよ」というケンカイヨシの赤裸々な現状が描かれた作品。ケンカイ節が炸裂したカオティックな世界観に、生々しい魂の叫びが刻まれる1曲だ。

兎にも角にも、ケンカイヨシが自分自身に対して超スパルタなのが面白い。歌声に自信がないからこそ、あえてアカペラで始まるイントロにしたり、「いかに自分が亡骸以下の木偶であるのか」と熱弁したりと本当に容赦ないのだ。「自分の足で立ち自分の手で失敗したい」という欲望が、ある意味で全面に押し出されている。ここからの彼がどんな気づきを得て、音楽がどのように変わっていくのか、期待が高まるばかりだ。