鬱Pと放つ、アイデスの慟哭
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はアイデスをご紹介します。
消えない影と向き合って
アイデスは、ダークで激情的な世界観を武器に活動するバーチャルシンガー。感情の奥底をえぐるような表現で、独自の存在感を放っている。
新曲「こくはく」は、ボカロシーンでも異彩を放つ鬱Pが作詞・作曲・編曲を手がけた一曲。《最低 最低 言語道断/裂いて 裂いて 運命開化/咲いて 咲いて 開花して》と、消えない影や自己嫌悪を、重厚なサウンドの中で暴き立てていく。
《いつの間にか声の主は/自分の中 自分の中》——外にあると思っていた苦しみの正体が、実は自分自身だったと気づく展開が鋭い。《わたし変わったはずだった/未だそこにいたのはわたしのまま》という結びには、変わりたくても変われない痛みが生々しく刻まれる。鬱Pの毒とアイデスの表現力が噛み合った、聴き手の内面を抉る一曲だ。
