RUNG HYANGが紡ぐ、情景を描く歌声
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はRUNG HYANGをご紹介します。
パワフルに言葉を届けて
2020年を斡旋したヒットソング、「香水」。その陰には、音楽シーンに欠かせないクリエイターがいたことをご存じだろうか。彼女の名前は、RUNG HYANG。Ms.OOJAや青山テルマなどへの楽曲提供、THE YELLOW MONKEY、Superflyへの音源参加など、アグレッシブに活動しているシンガーソングライターだ。
在日コリアン3世として、福岡県に生まれたRUNG HYANG。卒園をテーマにした「さくらびより」がYouTubeで話題を呼び2013年にメジャーデビュー、自身の制作だけにとどまらず活躍の幅を広げてきた。
その魅力は、伸びやかで透き通った歌声だ。ジャズやソウルの影響を感じさせるパワフルさがありながら、パワープレイで押し切るようなことは決してしない。日常に紐づいたリリックを、詩集を読み上げるように丁寧に届けていく。だからこそ、彼女の作品は嚙み締めるごとに情景が花開いていくのだ。
先日配信が開始された『MIST』は、サウンドプロデューサーにShingo.Sを迎えてデジタルリリースされたE.P作品。チルなR&Bサウンドが、彼女の柔らかくの芯のある歌声によく馴染む。自分の本質を見失いそうになったとき、手を伸ばしたい1枚だ。