KTY feat.文園太郎、篠田美月が紡ぐ物語
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はKTYをご紹介します。
特別じゃない場所が特別になる
チェーン店というのは、不思議な存在だ。全く違う地域に住んでいるのに同じような経験をしていたり、初めて訪れた土地なのに安心感を覚えたり。誰かと物語を共有でき、いつもと変わらぬ瞬間を与えてくれる場所なのだと、「Bのサイクル」を聴いていると思わずにはいられなかった。
この曲で歌われているのは、大手新古書チェーン店“B”のエピソードである。全国に店舗があり、なんなら海外出店だってしているBのこと、誰しも一度や二度は足を運んだことがあるだろう。どこにだってある特別じゃない場所だからこそ、誰とでも話題を共有できる特別を生み出す。楽曲のなかで語られる物語も、きっとあなたの話なのだ。
バースを蹴るのは、MONJU N CHIEのKTYを中心に文園太郎、篠田美月の3人。molphobiaが制作したトラックもBで購入した音源をサンプリングしたものだというのだから、コンセプトの徹底ぶりにはあっぱれだ。