届けたいことを磨いた、シュウタネギの物語

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はシュウタネギをご紹介します。

日常を掬いあげて

以前はバレーボウイズのメンバーとして活動し、現在はWANG GUNG BANDで活躍しているシュウタネギ。コロナが世界を蝕んだ2020年、彼はソロ活動を本格化させた。

ニューノーマルなんて言葉が生まれるほど現実が変動しても、ネギは相も変わらず日常から光を探してはスッと掬いあげている。そして、心が温まる物語を丁寧に描いていくのだ。
ストーリーテラーとしての才能はより開花し、ぼうっと読み聞かせを聴いているかのような気持ちよさを放つ。ソロとして伝えたいこと、表現したいことを見つめ、言葉や届けかたを磨いたひとつの姿が、今のシュウタネギといってもいいだろう。

先日配信が開始された『ひきかたり』は、弾き語り作品を集めた1枚。時にインパクトの強い言葉も出てくるのだが、彼の歌声に乗ると余計なトゲがそがれ適格に抑揚として昇華されていく。最近ではバンドセットでの活動も始めたらしいので、そちらも合わせて楽しみにしたい。