常に先行くBEYONDSの自由なグルーヴ

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はBEYONDSをご紹介します。

9年ぶりのリリースで見えたもの

BEYONDSというバンドは、いつの時代も自由にその先を突き進んでいくバンドなのだと思う。

1990年に結成したBEYONDS。US直系のメロディック・ハードコアパンクを体現し、その存在が後のメロコアブームへと繋がっていく。しかし、当の本人たちは94年に解散し伝説的な存在となった。その後、2005年に再結成。2012年にはアルバムもリリースしたが、徐々にバンドとしての動きは減速していた。

そんな彼らがコロナ禍を経て、9年ぶりの新曲をリリース。アナログリリースに続いて配信リリースされた「Accomplice」は“共犯者”というタイトルが示す通り、攻撃的な歌詞やギター、シャウト、トランペットなど、何かを吐き出すような暴力的なサウンドがこちらへ向かってくる。過去にライブで演奏されていた曲だそうで、9年前の強烈なグルーヴをしっかりと引き継いだ楽曲だ。

かといって昔を懐かしむような感覚はなく、むしろ様々なジャンルを飲み込んだ若い世代のアーティストたちとリンクするような自由さを感じる。やはり、いつも彼らの感覚は少し早い。こうしてまたマイペースに、時代の先へ進んでいくのだろう。