シンガーとして歩み続ける大久保伸隆
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は大久保伸隆をご紹介します。
語りかけるような歌声で
96年にメジャーデビューし、『ラストチャンス』『さよならじゃない』『あいのうた』などのヒット曲を多数リリースしたSomething ELse。
バンドは2006年をもって解散したが、リードボーカルを務めていた大久保伸隆は現在もソロ活動を続け、バンドの曲・自身の曲を歌い継いでいる。
ソロ活動のスタート以来、約2ヶ月に一度ほどのペースで開催しているワンマンライブ「Flight Night Party」。
アルバム『progress』には、そこで生まれた人気曲と、Something ELseとして歌われていた楽曲のどちらもが収録されており、大久保伸隆というシンガーを知るのにぴったりな一枚だ。
アコースティックギターと3人の歌声のハーモニーが軸となっていたバンド時代の土台が感じられながらも、ピアノを始めとしたさまざまな楽器を取り入れ、より柔らかに包み込むようなアレンジが施された楽曲が並ぶ。
その上に重なる伸びやかな歌声は、音楽を聞いている一人ひとりに語り掛けるような優しさと温かさを持っている。
特に、ソロ活動をスタートしてから生まれた曲でそれを顕著に感じられることができ、1対1でリスナーと向き合う時間がさらに彼を深化させたのだろうと想像してしまう。
「Flight Night Party」はもうすぐ80回目を迎える。
これからも歌を歌い続ける大久保伸隆の世界に、ゆっくりと浸っていたい。