リスナーに寄り添う、リーベレイクの温かなサウンド

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はリーベレイクをご紹介します。

穏やかさに感情をこめて

2020年12月に音楽未経験者で結成されたロックバンド、リーベレイク。「一人でも多くの人に寄り添えるような音楽を届ける」ことを目標に、着実にレベルアップを続けている。

先日配信が開始された「現実逃避行」は、「好きな人とこのまま逃避行してしまいたい」という気持ちがこめられたメロウな1曲。本来であれば、ギター・ベース・ドラムといったオーソドックスなバンドサウンドを貫くリーベレイクだが、今作ではシンセサイザーを駆使した浮遊感あるテイストにチャレンジ。意図的に転調も取り入れ、気持ちが変わった様を歌声の力強さとサウンドで表現し、彼らの新たな一面に触れられるアレンジになっている。

とはいえ、トラックのサウンドは変わっても、優しく温かいazumaのボーカルは健在だ。好きな人を想う愛しさや上手に立ち回れないもどかしさを歌声につめこみ、穏やかさのなかにエモーショナルを詰めこみ、歌い上げていく。月明りの下、大切な人を思いながら聴きたい1曲である。