愛の歓びを見つめる、碧海祐人
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は碧海祐人をご紹介します。
やわらかな祝祭感を漂わせて
1996年生まれ、愛知県出身の宅録アーティスト・碧海祐人(おおみまさと)。3月12日(水)にリリースされた最新シングル『あいしあっていく』は、人と人との関わり合いにフォーカスを当てた柔らかな1曲だ。
人と人が向き合うこと、自分も自分の心を知ろうとすること、その行為の中に深く広く存在する難しさと、見つめることでしか出会えない美しさ。そこから目を逸らさず、楽曲として形に残す試みとして生まれたのがこの作品だ。覚悟を優しくも力強く言い切る言葉たち、徐々に熱を高めるように積み重なるメロディ。清かにうねるベースは人それぞれに持つバイオリズムのような揺らぎと個性を持って刻まれ、喜びの声に似た手触りをもって鳴るホーンは心が繋がり合うことを祝福するため響く。全体を通して、静かな祝祭感に溢れた約4分間であり、節々には歓喜と愛情が充ちている。優しさやよろこびという感情を忘れかけたとき、必ず立ち戻りたい歌である。
2025年5月には4年ぶりとなるフルアルバムのリリースを控えており、今作『あいしあっていく』の収録も決まっているという。併せてそちらもチェックしよう。


碧海祐人
masato omi